パターンツール

パターンツール では、選択しておいたMIDIパターンを使ってペイントすることができます。パターンを定義するには、使いたい既存のMIDIデータを選びます。パターンとして、クリップ、クリップの一部、ピアノロールビュー内のMIDIイベント、またはメディアブラウザ内のMIDIファイルを選択できます。

パターンツールを使用すると、既存のデータを複製し、よく使うパターンをペイントする作業がごく簡単になります。

図200. メディアブラウザでMIDIファイルをパターンとして使用する

A：右にドラッグして、選択したMIDIファイルをペイントする B：メディアブラウザでMIDIファイルを選択する

図201. 既存のMIDIノートをパターンとして使用する

A：選択されたパターン B：2回繰り返して描画された C：右にドラッグして、選択したMIDIファイルをペイントする

パターンツールを選択する

次のいずれかを実行します。

コントロールバーでパターンツールボタン をクリックします。

Tキーを押してヘッドアップディスプレイツールを表示し、パターンツールを選択します。

F9キーを押します。

メモ：F9ショートカットキーを繰り返し押すと、すべてのドローツール（フリーハンド/パターン/直線/サイン波/三角波/矩形波/ノコギリ波/ランダム）が順に表示されます。別のドローツールが選択されている場合、パターンツールが選択されるまでF9キーを繰り返し押します。

パターンツールでパターンをペイントする

1.	パターンツール を選択します。

2.	ペイントしたいパターンを見つけて選択します。

パターンツールを使用するには、まずパターンを定義する必要があります。パターンとして、クリップ、クリップの一部、ピアノロールビュー内のMIDIイベント、またはメディアブラウザ内のMIDIループを選択できます。常に、最後に選択したものが現在のパターンとして定義されます。

ピアノロール内のMIDIノートを選択するには、マウスの右ボタンを押しながら選択するノート上をドラッグします。

3.	選択したデータを"ペイント"するには、ピアノロールビューまたはトラックビューで左から右にドラッグします。パターンツールでペイントするときには、マウスポインターがペイントローラーのような形 になります。

パターン内の1つ目の音は、最初にクリックしてドラッグした位置によって定義されます。最後のイベントの終点タイムに到達すると、マウスボタンを離すまでパターンが繰り返されます。

MIDIクリップでパターンツールを使用する

図202. MIDIクリップ上のパターンツールのホットスポット

 

表 105. MIDIクリップでパターンツールを使用する 

ホットスポット	デフォルトの動作	右クリック
A	クリックしてクリップを選択 ドラッグしてタイムで選択	ドラッグして領域指定して選択
B	右にドラッグして、選択されたパターンをペイント	ドラッグして領域指定して選択
C	ドラッグしてタイムで選択	ドラッグして領域指定して選択
D	右にドラッグして、選択されたパターンをペイント	ドラッグして領域指定して選択

ピアノロール上のノートでパターンツールを使用する

図203. ピアノロールノート上のパターンツールのホットスポット

 

表 106. ピアノロール上のノートでパターンツールを使用する 

ホットスポット	デフォルトの動作	右クリック	+Shift
A	右にドラッグして、選択されたパターンをペイント	ドラッグして領域指定して選択	最初の音/最低音に基づき、トランスポーズしてパターンをペイント
B	右にドラッグして、選択されたパターンをペイント	ドラッグして領域指定して選択	最初の音/最低音に基づき、トランスポーズしてパターンをペイント

MIDIパターンをトランスポーズする

ピアノロールビューでメロディー素材のMIDIパターンをペイントする場合、ペイント中にパターンをトランスポーズすることもできます。これを行うには、Shiftキーを押しながらペイントします。パターン内の1つ目の音は、ペイント動作を開始するためにクリックしたピッチによって定義されます。パターンの先頭で複数の音が重なっている場合、クリックしたピッチによって最低音が定義されます。

図204. パターンをトランスポーズさせるには、Shiftキーを押しながらペイントする

A：選択されたノート B：Shiftキーを押しながら、最初のノートを配置する位置をクリックし、ドラッグすることで、選択されたパターンをペイントおよびトランスポーズする

 

ヒント：パターンをペイントする際に、クリップ全体を選択する必要はありません。クリップ内の特定のノートを選択することもできます。特定のピッチのすべてのノートを選択する（ピアノロールビューのキーボードで対応するキーをクリックする）などの操作も可能です。特定のノートをトランスポーズすることにより、コードの作成やダブルパーカッション楽器の作成を簡単に行うことができます。

MIDIパターンをメディアブラウザに保存する

特定のMIDIパターンをよく使う場合は、メディアブラウザからアクセスできる個別のMIDIファイルとして各パターンを保存します。お気に入りのパターンやよく使うパターンのカスタムライブラリは、すばやく作成できます。

1.	¥My Patternsという名前の新しいフォルダをハードディスクに作成し、このフォルダをSONARのメディアブラウザで開いて、このフォルダをコンテンツの場所のプリセットとして保存します（コンテンツの場所を保存するを参照）。

2.	ピアノロールビューで、保存したいパターンを選択または入力します。

3.	選択したノートをメディアブラウザにドラッグします。

4.	必要に応じて、MIDIファイルの名前を変更し、内容を示す名前にします（メディアブラウザでメディアファイルの名前を変更する方法を参照）。

MIDIパターンがメディアブラウザに保存され、使用できます。次にそのパターンでペイントする際には、保存したMIDIファイルをメディアブラウザで選択するだけで済みます。

 

関連項目：

スマートツール

選択ツール

移動ツール

エディットツール

タイミングツール

コンピングツール

分割ツール

フリーハンドツール

直線ツール

パターンツール

消去ツール

ミュートツール

スクラブツール

ズームツール